私たちは近江ちゃんぽんの普及活動を通じて、全国各地で愛される「ご当地ちゃんぽん」に出会いました。連載第9回目では、愛媛県八幡浜市に根付く「八幡浜ちゃんぽん」の世界をお伝えします。

八幡浜ちゃんぽんの歴史
久留米のちゃんぽんは大分県の日田を経由し、九州から四国へと伝播していきました。愛媛県八幡浜は海上交通の要所であり、明治の半ばから大分県の別府や臼杵とを結ぶフェリーが運行されており、この海の道がちゃんぽんを四国へと伝えたとされています。ただし、海路を通じて直接中国からちゃんぽんが伝播したという説も存在します。
八幡浜ちゃんぽんの特徴
八幡浜に伝わったちゃんぽんは、九州のとんこつ白濁スープから劇的な変化を遂げました。海のまち・八幡浜では、かつおだしや昆布だしをベースにした透明な黄金色のスープが使われ、あっさりとした風味が特徴です。麺は太めの中華麺を使用する店が多く、具材にはたっぷりの野菜、豚肉、そして地元特産のかまぼこやじゃこ天などの練り製品が使われています。
八幡浜ちゃんぽんが食べられるお店
八幡浜ちゃんぽんは、「ちゃんぽん亭イーグル」さん他、八幡浜市内の食堂やレストランで提供されています。透明な黄金スープと地元の新鮮な具材が楽しめる八幡浜ちゃんぽんは、地域の人々に愛され、観光客にも人気の一品です。八幡浜の豊かな自然と歴史を感じながら、地元ならではのあっさりとしたちゃんぽんを味わうことができます。
八幡浜ちゃんぽんが食べられるお店は、「食べログ」のサイトからご確認ください。
https://tabelog.com/ehime/C38204/rstLst/RC012405/
次回の連載では、さらに異なるご当地ちゃんぽんに焦点を当て、その歴史や地域性について詳しくご紹介します。お楽しみに!