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ご当地ちゃんぽんの世界

ご当地ちゃんぽんの世界(12)唐津上場ちゃんぽん@佐賀県唐津市

私たちは近江ちゃんぽんの普及活動を通じて、全国各地で愛される「ご当地ちゃんぽん」に出会いました。連載第12回目では、佐賀県北部に位置する唐津上場で生まれた「唐津上場ちゃんぽん」の世界をお伝えします。

唐津上場ちゃんぽんの歴史

唐津上場ちゃんぽんは、佐賀県北部に位置する唐津上場(肥前町・鎮西町・呼子町・玄海町からなる地域の総称)で開発されたご当地グルメです。平成24年に佐賀県武雄市で開催された「全国ご当地ちゃんぽんフェスティバル」に合わせ、唐津上場商工会青年部によって作られました。

唐津上場ちゃんぽんの特徴

唐津上場ちゃんぽんの最大の特徴は、コリコリとした食感のイカの口、通称「トンビ」をメインの具材として使用していることです。トンビは通常のイカ料理では捨てられることが多い部分ですが、唐津上場ちゃんぽんではメイン具材として活用されています。イカの口を「トンビ」と呼ぶのは、鋭くとがった形と黒い色がトンビのくちばしに似ているためとされています。スープは塩ベースで、地元産の野菜のうまみがしっかり溶け込んだあっさりとした味わいです。また、唐津上場ちゃんぽんには、海の幸と山の幸の両方を活かした具材が使われており、その豊かな味わいが大きな魅力です。

唐津上場ちゃんぽんが食べられるお店

唐津上場ちゃんぽんは、佐賀県唐津市の「千生ひょう太」というお店で味わうことができます。唐津上場ちゃんぽんを考案した唐津上場商工会青年部は、今後、より多くの店舗で提供できるように規定作成を進めています。また、現在は塩味のみの提供ですが、醤油や豚骨などバリエーションを広げることも検討されています。今後、ますます唐津上場ちゃんぽんが注目されることでしょう。

次回の連載では、さらに異なるご当地ちゃんぽんに焦点を当て、その歴史や地域性について詳しくご紹介します。お楽しみに!

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