私たちは近江ちゃんぽんの普及活動を通じて、全国各地で愛される「ご当地ちゃんぽん」に出会いました。連載第7回目では、佐賀県武雄市に根付く「武雄ちゃんぽん」の世界をお伝えします。
武雄ちゃんぽんの歴史
ちゃんぽんは長崎県の東隣にある佐賀県にも伝播し、武雄市北方町に広がりました。武雄市北方町は、かつて炭鉱で栄えたまちであり、過酷な労働環境で働く炭鉱労働者たちのために、安くて栄養価の高いボリューム満点のちゃんぽんが生まれました。
武雄ちゃんぽんの特徴
武雄ちゃんぽんの特徴は、何と言っても山盛りの野菜です。海から離れた山のまちという土地柄から魚介類は使われず、代わりにかまぼこと大量の野菜が使用されています。このため、栄養価が高く、ボリューム満点で、労働者たちにとって力の源となる一品として愛されてきました。
武雄ちゃんぽんが食べられるお店
武雄ちゃんぽんは、「井手ちゃんぽん本店」さん他、武雄市内の食堂やレストランで提供されています。そのボリュームと栄養豊富な内容から、地元の人々や観光客にも人気があります。山盛りの野菜と昔ながらの味わいを楽しむことができる武雄ちゃんぽんは、訪れる人々にとって満足度の高い一品です。
武雄ちゃんぽんが食べられるお店は、「武雄市観光協会」のサイトでご確認ください。
https://www.takeo-kk.net/enjoy/chanpon.html
次回の連載では、さらに異なるご当地ちゃんぽんに焦点を当て、その歴史や地域性について詳しくご紹介します。お楽しみに!